無知か思考停止か
2005/12/13
また東証システムの事故
現代では、すべての社会機構はコンピュータシステムによって運営されているといっても過言ではない。コンピューターソフトは、従来人間がやっていた部長から一般社員までのすべての事務処理能力を要求される。人間の組織の場合には、誤りを正したり、能力不足の職員をベテランが教育したりして試行錯誤で成り立っているのに対し、コンピュータソフトの場合は、あらかじめすべての起りうる可能性に対し対処できるよう構築されるもので、ソフトウェアーは予算を惜しまず注ぎ込んだ最高の知的財産であるべきである。このことを現在の管理職のトップは理解していないとしか考えられない事件が多発している。
その表れとして、電力会社や、JR新幹線のような科学技術系の幹部を擁する組織では立派に運用されていると思う。
問題は、科学技術と無縁と思っている管理職で占められている組織の運営が、現実にはコンピュータシステムに依存している組織を牛耳っていることにあると思う。
たとえば、都市銀行の頭取が、コンピュータシステムが長時間停止しても、記者会見で堂々と「お客様にはご迷惑をおかけしません」と言たり、東証の幹部が運営の不具合を下請けの富士通のせいにするなど管理能力の無いことを露呈している。
最近報道されていることだが、建築確認用の国公認の構造設計ソフトが勝手に改変出来たという。このようなソフトを公認する役人は、思考停止のロボットなのか。
このような事件が起きると、日本の社会機構は性善説で成り立っているというが、現実は、個人が全く信用されない社会組織である、役所に何か申請する場合、些細なことまで証明書が要求され、公共の交通機関では厳重な改札のチェックと車内検察まであってまるで乗客はドロボー扱いである。個人が信用され、自己申告が認められている欧米で生活した人なら、誰もが不快に感ずる社会制度である。
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