自動車事故死者の統計 世代別国際比較
WHO(世界保健機関)データによる自動車交通事故死者の考察
ここ数年、ヨーロッパの幾つかの国々で自動車を運転してみて、いろいろ感ずることがあった。それを調べようと、統計データを探したところWHOのデータが見つかった。
このデータは、車による道路交通の死者の集計であって、事故を起こした運転者の統計ではない。また、男女に分けて集計しているが、ここでは男性について表示した。
その結果は、国によってかなり異なった傾向が見え興味深い。
その様子を図1のグラフに示す。
事故の総死者数を国別に見ると、人口10万人当たり年間10人程度の国と20人前後の国に分かれる。
交通事故死の少ないグループは明らかに北西ヨーロッパの国々であり、日本はそれと同程度である。
アメリカが多いのは、個人の自動車の年間走行距離が他の諸国に比べ非常に大きいからではないだろうか。あとでデータベースを探して調べてみたい。
また、南ヨーロッパ諸国の事故死者数の多いのは自分の運転経験からも理解できる。
図2は、世代別事故死者数を見るために、若年世代(15~24)、壮年世代(45~54)、高齢世代(75歳以上)のグループに分けたグラフである。欧米諸国は、壮年世代の事故死が一番少なく、若年世代と高齢世代とはほぼ同じである。日本と韓国は例外で、高齢者の死者数が非常に多い、また、事故死の少ない年齢が、日本;35~44、韓国;25~34 と欧米に比べ若い世代に偏っている。
また、事故死者の最も多い若年層と高齢者層との比較を見ると、日本、韓国を除いて欧米諸国ではほぼ同数である。
日本と韓国は、高齢者の死者がすべての世代の中で一番多い。ただ死者の数では日本は欧米とほぼ変わりないといえる。図3
車社会の歴史が浅い日本や韓国では75歳以上の高齢者が車交通に順応し切れていないのではないだろうか。
北西ヨーロッパと日本の世代別死者数のパターンを比べてみよう。日本はいずれ近いうちに北西ヨーロッパ形に仲間入りするのではないだろうか。図4
夜空光さん、こんばんは。丁寧な回答をどうもありがとうございました。***統計についてですが、スウェーデンの若年世代の自動車事故死者数が日本と比べて少し多いのは、やはり16歳から保護者の同伴の元で運転練習を始めることができる事に起因しているのではないかと思います。いくら保護者同伴とはいえ、危険な運転もあります。実際に私のホストブラザーの運転中にはヒヤッ、とさせられることが多々ありました。その他には、週末に友達とのパーティーが多くあり、そこで飲酒をした後での運転なども大きな原因です。これについては、学校で話し合いの時間をとったり、ビデオを見せるなどして飲酒運転の危険性を訴えていました。しかし、スウェーデンでは昼夜を問わず自動車のライトの点灯を義務付けている(これによって、事故件数が減少したと聞きました)そうですし、全体としては安全運転を心がけている国だと感じました。
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