小泉首相の戦略 なぜ国際ニュースで無視されている靖国問題に固執するか
2005/11/20
今回のAPEC首脳会議後のインタビューで小泉自身が言っているように、靖国問題は国際問題としては一時的な小さな一つの問題だと。 これは正しい、国際ニュースにおいて日本の顔が殆ど見えていない。国際的に関心のある問題に小泉がアッピールしないからだ。
ではなぜ世界の大多数から無視されるような問題だけに固執するのか。
以下のシナリオは荒唐無稽であろうか。
小泉の日本での圧倒的な力の裏にはアメリカの経済戦略がある。これはニュースにならない裏外交であり、この支持を得られれば、小泉の抵抗勢力である従来の経済界と結びついた利権集団を押さえ込むことが出来、安定した政治基盤となる。しかし、このことをカモフラージュしないと世論が何時小泉から離れないとも限らない。そこに靖国問題の格好の利用価値が生まれる。小泉は信念の強い人、外国の内政干渉に屈しない政治家、党利党略にとらわれない決断の人というイメージを作り上げた。その上で、国際的孤立に悩むブッシュ政権との親密さを世界にアッピールしている。またもや見事な国内向けの演出である。極東裁判の当事者であるアメリカが靖国問題に口をつぐむのもそこであろう。
今回、小泉は、中国や、韓国で過激な日本排斥デモが起こらなかったのは小泉外交の成功の現われのように言っているが、そうではなく、両国の指導者が上記のことに気がついたからではないだろうか。
小泉も、ブッシュも近いうちに退く、ブッシュの後継者は無いであろう、小泉の後継者が日本の国際的な孤立を継承しないように望むしかない。
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