コンテンツへスキップ

ハリケーンウィルマに見るもう一つのアメリカ

2005/10/28
今年はメキシコ湾のハリケーンの災害が多い年だった。
 
CNNが提起している今回のフロリダでの状況は、退職高齢者の住居地域の被災問題だ。
アメリカでは、同じような生活条件の人たちが集まって住宅団地を形成しているのが普通だが、高齢退職者もその一つで、各地に高齢者だけの住宅や、コンドミニアムの団地が出来ている。その中で、冬暖かく湿度があり、緑豊かで地価や人件費の安いフロリダは人気の地域である。
 
高齢者にとって、電力が長時間途絶えることは生死に関わることが今回明るみに出た。食料や薬の保管には冷蔵庫が必要だし、コンドミニアムではエレベーターが止まれば高齢者は外に出ることも出来ない。電力によるエアーコンディショニングを基本構造として建てられた住居では、居住環境の悪化は高齢者には耐えられない。
 
州政府関係者に、3日前から警告を出していたのに、食料や、水、氷などの備蓄をしていないのは非常識と言った発言があったようで、高齢者の生活の実情を知らないと批判されている。
これらは、日本と違うアメリカ社会の特徴で、同じレベルの生活階層は同じ地域に住み、他の階層との日常生活での接触はなく、互いに無関心であり、実情を知らない。このことが、政府関係者の発言に現れているように思う。
 
先の、ニューオリンズでは、避難命令が出ても、車が無く、銀行口座もクレジットカードも無い、何処にも移動する手段が無い住民が、あれほど多く居たことを、おそらく、連邦政府や州政府の幹部たちは知らなかったと思う。今回は、高齢で体力は落ちていても、教育程度もあり、金融の信用もあり、若いときにはアメリカ社会をささえてきた人たちが、予告された災害に対し、自分の責任で当然準備をしているものと思っていたのではないかと思われる。これが、対応の遅れた原因であろう。
 
災害が起こったとき、たとえ、予測できる災害であったとしても、行政が、すべて面倒を見るのが当然と考えている我々との違いであろう。
 
 
 
One Comment leave one →
  1. 不明 のアバター
    Unknown permalink
    2005/11/04 03:35

    夜空光様、この度は私のブログ(River’s Island)へ書き込み頂きましてありがとうございました。早速スライドを拝見させて頂きました。デルフトへは仕事の関係で過去に4度ほど足を運びまして、その際に夜空光様が掲載されているデルフトの風景のある場所にも行き、マウリッツ美術館(ハーグ)へも行きました。話は変わりますが私も気象機器に関する仕事に従事しているため、”地球大気光観測の変遷”というタイトルのスライドも大変興味深く拝見させて頂きました。こちらは若輩者ですが夜空光様のブログも時より立ち寄らせて頂きたく。まずは簡単にご挨拶まで。

    いいね

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください